ドイツ語のFKK(裸体主義)という言葉には、重要な、生きる上で大切な人間的な生活という意味が含まれている。それはまた、国、あるいは性別の境界もとっくに超えたものだ。:まさに身体をのびのびとふるま る余暇と自分自身を文化的に表すことができる可能性なのである。
これは昔、ドイツの大都市で活発な運動として19世紀に始まったものだが、需要が変化した現代においても未だ重要性を持っている。産業化の勢いの中で、急速に発展し、汚染された大都市から、自然の「自由さ」への脱出ということが、特にこの流れにおける最も重要な要求だったのである。当時の洋服を見てみれば、このような流れに行き着くのが当然の結果であっただろうと思われるが、それだけではなく、その時代にとっては、余暇と自然さについて表明するためのいかに思い切った行動であったことだろうかということがわかる。絶え間ない技術発展の勢い、人工的な光とともにある居住状況、そして大気汚染された産業的構造物に反して、男性は窮屈なワイシャツの襟から、そして女性は、さるぐつわみたいなコサージュから自由になった。
産業革命に対しての自然なアンチ革命。
(…)
ザビーナ・ムリアレ
翻訳:笠木日南子
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art direction / so+ba
photography / toshiki senoue
styling / rie kondo [sekikawa office]
hair + make-up / yayoi sasaki [sylph]
models / hikaru tanaka, alfons sonderburger
assistance / minjung kim, ryusuke kase
the prints are blind drawings of nudists by the austrian artist HEIMO WALLNER
これらの印刷物は、「目が見えない状態で描かれた」裸体主義(FKKヌーディズム)の素描で、オーストリアのアーチスト、ハイモ・ ヴァルナーによって描かれたものである。

